ブランディングとは

ブランディング(英: branding)とは、顧客の視点から発想し、ブランドに対する共感や信頼など顧客にとっての価値を高めていく戦略のひとつです。ブランドとして認知されていないものをブランドへと育て上げる、あるいはブランド構成要素を強化し、活性・維持管理していくこと、またその手法を言います。 ここでいうブランドとは高級品に限らずその対象も多岐にわたります。商品やサービス、それらを供給する企業や団体、また人物・建築物・史跡・地域 ・祭事 等々、営利・非営利、有形無形を問わずあらゆるものが対象となります。

●概要
ブランディングという概念が広まる前の1980年代〜1990年代後半までの日本において、企業はコーポレート・アイデンティティ(CI)、商品はブランド・アイデンティティー(BI)、また店などはショップ・アイデンティティー(SI)という名称で規模の大小にかかわらず、多くの企業において計画・実行されてきました。それらと現在のブランディングは発想の元となる視点が、売り手側か、買い手側かというところにおいて大きく異なります。
商品に例えると、ブランディングは顧客の視点から発想したコンセプトや理念を基に、常に顧客の期待や信頼に応えるよう行動し、良質な商品の供給を継続することで、ユーザーをはじめとしたステークホルダーの共感や支持を獲得・拡大していくこと、またそれに関連する一連の活動のことを示します。 その過程においてはブランドネームやロゴ・意匠などによる他商品との差別化、PR や広告、さまざまなマーケティング手法が用いられますが、それにもたらされる知識や良いイメージなども含め『 顧客にとっての価値 』を最大限高めていくことが目的です。

●ブランディングとユーザー
時代の流れやトレンドによって顧客のニーズが変化し、また競合品・代替品の出現など次々に変化する状況に対応するためブランドも新陳代謝を繰り返します。しかしどれにおいても焦点は『 顧客の頭の中に形成されるイメージ 』に合わせられており、時を経て蓄積された無形の資産が消失・分散されることのないよう注意深く計画・管理されてきています。 ユーザーは様々な機会やメディア等を通して商品情報に触れ、また店頭で目にし手に取り、実際に利用することでその品質を体感します。これら一連の中にユーザーの期待を裏切らない満足(価値)がある時、その商品はユーザーエクスペリエンス(新鮮で快適な良い体験)をもたらす商品として記憶され、さらに注意が向けられ情報収集と利用を繰り返すという循環が生まれます。このように商品とユーザーの間にできた体験を伴う良い関係が、商品に対する共感や信頼を育て、ユーザーの顧客化が起こり、徐々に顧客の頭の中に『 ブランドイメージ 』という行動を決定する力を持って、『 概念上の価値 』が構築されていきます。